子育て中、多くのママ・パパが直面するのが
「トイレトレーニング」。
その中でよく聞かれるのが、子どもが
「トイレいや!」と全力で拒否してしまう
ケースです。
「どうしてこんなに嫌がるの?」
「無理に座らせていいの?」と悩む親御さんも
多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子どもがトイレを嫌がる
理由と、その時に親ができる対応法について、
現役保育士の視点から詳しくお伝えします。
1. 子どもが「トイレいや!」と言う理由

子どもがトイレを拒否するのには、必ず理由が
あります。代表的なものを見てみましょう。
1-1. 発達的にまだ早い
排泄の自立は、膀胱や腸の機能だけでなく、
心の発達も大きく関わります。
2歳前後では「出そう」という感覚がまだ
曖昧で、成功体験が少ないため不安に
なりやすいのです。
1-2. トイレ環境が怖い
「トイレが暗い」「水の音が大きくて怖い」
「便器に落ちそうで不安」など、
環境そのものが嫌な場合もあります。
1-3. イヤイヤ期の自己主張
「自分で決めたい」という気持ちが強く、
親から「トイレに行こう」と言われると
反発してしまうこともあります。
1-4. 過去の失敗や叱られた経験
おもらしで叱られたり、失敗を笑われたり
すると、トイレ自体を「嫌なもの」と
認識してしまいます。
2. 親がやってしまいがちなNG対応

子どもがトイレを嫌がると、つい焦って
しまいますよね。
しかし、以下のような対応は逆効果に
なることが多いです。
- 無理やりトイレに連れていく
- 「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はできたのに!」と比較する
- おもらしを叱る
- ご褒美を与えすぎて「トイレ=お菓子をもらえる場所」になってしまう
トイレは本来「安心できる場所」であることが
大切です。嫌な体験を積み重ねると、ますます
拒否反応が強まってしまいます。
3. 子どもが「トイレいや!」と言ったときの対応法

では、どうすれば子どもが自然とトイレに
向かうようになるのでしょうか。
3-1. トイレを楽しい場所にする
好きなキャラクターの補助便座や踏み台を
使ったり、壁にシールを貼って明るい雰囲気に
すると安心しやすくなります。
3-2. 成功体験を積ませる
まずは「座るだけ」でOKにするのも
おすすめです。
「今日は座れたね!」「すごいね!」と
褒めることで、トイレに対するポジティブな
イメージが育ちます。
成功したらシールを貼るのもいいですね!
3-3. 親の声かけを工夫する
「トイレ行こう」ではなく、
「シール貼ってみる?」
「一緒に水を流してみようか」など
遊び感覚で誘うとスムーズです。
3-4. タイミングを見極める
食後や起床後など、排泄のリズムが整いやすい
時間帯に声をかけると成功率が上がります。
3-5. 比較せず、子どものペースに合わせる
兄弟やお友だちと比べるのではなく、**「この子の準備ができるのを待つ」**という姿勢が大切です。
4. どうしても進まないときは?

もし3歳を過ぎてもトイレへの拒否感が
強かったり、排泄に関する不安が続く場合は、
かかりつけ医や地域の子育て相談窓口に
相談してみましょう。
発達の個性によっては少し時間がかかる
ケースもあり、専門的なアドバイスを
もらえると安心できます。
5. 月齢別トイレトレーニングの進め方

子どもの発達には個人差がありますが、
おおまかな目安を知っておくと安心です。
「この時期にできないとダメ!」ということは
ありませんので、あくまで参考に
してくださいね!
☆1歳半ごろ
- おしっこやうんちの回数が安定してくる
- 便座に座る練習を始められる時期
- トイレに一緒に行って「座るだけ」「水を流すだけ」など遊び感覚で関わる
👉 無理に外さず、まだ紙おむつ中心でOK。
トイレに興味を持てれば十分です。
☆2歳〜2歳半ごろ
- 「ちっち出た」と伝えられるようになる
- 自分でパンツやズボンを脱ぐ練習もできる
- 成功と失敗を繰り返しながら少しずつ自立が進む
👉 この時期に「トイレいや!」が
出やすいですが、自己主張の一環なので
焦らないことが大切です。
☆ 3歳ごろ
- 膀胱にためられる量が増え、コントロールしやすくなる
- トイレに行くリズムがつきやすくなる
- 保育園や幼稚園でお友だちと一緒に行く経験も増える
👉 まだおもらしは普通のこと。成功体験を
褒めて、自信につなげましょう。
☆4歳ごろ
- 昼間はほとんどおむつが外れる子が増える
- うんちもスムーズにできるようになる
- 夜のおむつは個人差が大きく、5〜6歳ごろまで続く子もいます
👉 夜の排泄は体の発達の問題なので、
焦らず待つことが大切です。
5. まとめ:トイレは「できるようにさせる」より「安心して挑戦できる場」に

子どもが「トイレいや!」と言うのは、
わがままではなく発達や心の状態のサインです。
大切なのは、子ども自身が「やってみたい」と
思える環境を整えてあげること。
親にできることは、焦らず見守りながら
「成功体験」を積ませることです。
トイレトレーニングは育児の通過点に
すぎません。
時間はかかっても、必ず子どもは自分の
ペースでトイレに行けるようになります。
ママ・パパが肩の力を抜いて、子どもと一緒に
一歩ずつ進んでいけたらいいですね!!