保育園や児童館などでよく見られる光景——
「貸して」「いや!」
おもちゃを巡ってケンカになるのは、
幼児期ではごく自然な姿です。
親としては「お友達に貸せないなんて
大丈夫?」と心配になったり、「ちゃんと
貸してあげなさい!」とつい口を出したくなる
こともありますよね。
でも実は、おもちゃを貸せないのは
発達の一過程なんです!
この記事では、保育士の経験をもとに
「おもちゃを貸せない子への関わり方」を
まとめました。
🎈 幼児が「貸せない」のはなぜ?

① 自我の芽生え
2〜3歳ごろは「これはぼくの!」「わたしの!」という気持ちが強くなる時期です。
「自分のものを守りたい」という感情は、
心の発達に欠かせないものです。
② 見通しが持てない
「貸したらまた戻ってくる」という経験が
少ないため、一度手放すと「もう二度と
遊べない」と感じてしまいます。
③ 気持ちの切り替えが難しい
「今すぐ遊びたい!」という欲求を抑える
ことがまだ難しく、結果的に「貸せない」と
なるのです。
👉 つまり「貸せない=わがまま」ではなく、
心の発達段階なのです。
👩👧 保育士が実践する関わり方

1. 「貸しなさい」と強制しない
無理に貸させても、子どもの気持ちは
満たされず逆効果になります。
「嫌だ」と言えることも自己主張のひとつと
して認めてあげましょう。
2. 気持ちを代弁する
「今は〇〇で遊びたいんだよね」
「大事にしてるんだね」と共感の言葉を
伝えると、気持ちが落ち着きやすくなります。
3. 順番を知らせる
「〇〇くんが5分遊んだら交代しようね」と
時間や順番を見える形で示すと安心します。
保育園ではタイマーを使うこともあります⌛
4. 別のおもちゃを提案する
「この間に△△で遊ぼうか」と代替案を
出すことで、気持ちの切り替えがスムーズに
なります。
5. 成功体験を積ませる
「順番を待てたね」「貸してあげられて
優しかったね」と肯定的に伝えると、
少しずつ「貸すって気持ちいい」と学んで
いきます。
🏡 家庭でできる工夫

- お気に入りは持ち出さない
絶対に貸せないおもちゃは家で遊ぶルールに
すると安心です。
- 兄弟で遊びを通じて練習
「順番」「交代」を家庭内で経験できると、
外でもスムーズになります。
- 絵本で学ぶ
「かして かして」「どうぞ ありがとう」
など貸し借りをテーマにした絵本はイメージ
しやすくおすすめ📚
🌱 保育士から伝えたいこと

保育現場では、おもちゃの貸し借りで
泣いたり怒ったりする姿は日常茶飯事です。
でも、毎日の小さな経験を重ねるうちに、
自然と「貸す」ことができるようになります。
ある子は3歳でまだ貸せなかったけれど、4歳に
なる頃には「どうぞ」と渡せるようになり、
友達との関わりがぐんと広がりました。
だから「貸せない=ダメ」ではありません。
むしろ、そこから学んでいく過程こそが
大切なのです✨
✅ まとめ

- 幼児が「貸せない」のは発達の一部であり自然なこと
- 強制せず、気持ちを代弁しながら「順番・交代」を経験させる
- 家庭でも「お気に入りは持ち出さない」「絵本でイメージ」など工夫できる
- 成長とともに自然に「貸せる」ようになる
おもちゃの貸し借りは、子ども同士の関わりを
通じて育つ大切な学びの場です。
焦らず、少しずつ「貸す喜び」を経験できる
ようにサポートしていきましょう🌸