「お友だちを叩いてしまった」
「おもちゃを取られて噛んでしまった」――。
子育てをしていると、子どもがつい乱暴な行動をとってしまう場面は誰にでも訪れます。
ママやパパは「どう声をかければいいの?」と
悩みますよね。
実はその瞬間の声かけが、子どもが 気持ちを
言葉で伝える力 を育てる大切なポイントに
なります!!
今回は、現役保育士の経験から 友だちに
乱暴してしまったときの声かけ例 を
まとめました!!!
なぜ子どもは乱暴してしまうの? 🤔

まずは「乱暴=悪い子」と決めつける前に、
その背景を考えてみましょう。
言葉で伝えられない frustration(フラストレーション)
👉「貸して」が言えずに、叩いたり押したり
してしまう。
自分の気持ちがコントロールできない
👉イヤイヤ期や2〜3歳ごろは感情の爆発が
多い時期。
注目を引きたい気持ち
👉「先生やママに見てほしい!」と乱暴な
行動をとることも。
つまり、乱暴は「悪意」ではなく まだ未熟な
気持ちの表現方法 なんです。
声かけの基本姿勢 🌼

乱暴な行動を見たとき、つい「ダメでしょ!」
と強い口調で叱ってしまいがちですよね。
でも、子どもは「なぜダメなのか」を
理解しにくいため、気持ちを代弁しつつ
教えていくことが大切です。
ポイントはこの3つ👇

- 気持ちを言葉にしてあげる
👉「貸してって言いたかったんだね」
- 相手の気持ちを伝える
👉「叩かれるとお友だち痛いんだよ」
- どうすればよかったか提案する
👉「貸してって言おうね」「順番を待とうね」
声かけ例 🗣️

ここからは実際によくあるシーン別に
声かけ例を紹介します。
① おもちゃを取られて叩いてしまったとき 🧸
❌「叩いちゃダメでしょ!」だけで終わらせない
⭕「貸してって言いたかったんだね。
でも叩かれるとお友だち痛いよ。
『貸して』って言ってみようか」
② 噛んでしまったとき 😢
❌「かんだらダメ!」
⭕「遊びたかったんだね。でも噛まれるとすごく痛いんだよ。『一緒に遊ぼう』って言おうね」
③ 押して転ばせてしまったとき ✋
❌「なんで押したの!」
⭕「早く遊びたかったんだね。でも押されると
危ないよ。『順番まだ?』って聞いてみようね」
④ 友だちにしつこく触って嫌がられたとき 🤷♀️
❌「やめなさい!」
⭕「一緒に遊びたかったんだね。
でもお友だちは嫌って言ってるよ。
『一緒にいい?』って聞いてみよう」
声かけの工夫 🌟

- 短く、わかりやすい言葉で
👉「叩いたら痛い」「貸してって言う」など
シンプルに。
- 怒るより“次にどうするか”を示す
👉叱るだけだと解決法がわからないので
「どう伝えればいいか」を教える。
- その場ですぐ伝える
👉時間が経つと子どもは理由を忘れてしまうので即対応が効果的。
家庭でできるサポート 💡

保育園や公園だけでなく、家でも乱暴を防ぐ
練習はできます。
- お人形やぬいぐるみで「かして」「どうぞ」のやりとり遊び
- 絵本を使って「気持ちを伝える練習」
- ママやパパが実際に「言葉でお願いする」お手本を見せる
日常生活の中で少しずつ「ことばで伝える習慣」を育てていくことが、乱暴の減少に
つながります。
まとめ 🌸

- 乱暴は「悪い子だから」ではなく、気持ちを言葉で表現できないサイン
- 声かけは「気持ちを代弁」「相手の気持ちを伝える」「次の行動を教える」がポイント
- 家庭でも「貸して・どうぞ」の練習や言葉のやりとり遊びを取り入れると効果的
子どもの乱暴は一時的なことが多く、
成長とともに減っていきます。
焦らず、少しずつ「気持ちを言葉で伝える」
練習をサポートしていきましょう😊✨